久能山・箱根の怪しきもの

  

 

天網恢恢?



ある日、気楽士(きがくし)さんからメールが届いた。7月の連休(20-21日)に久能山と箱根に行こうと言うものだった。しかしその連休は、予定があった。ずっと前から決まってる予定だった。20日は、毎月第三日曜日のカズタマ講習会。さらに、21日の休日は、箱根でゴルフ。16-18は奈良旅行(最初は、19-20日までかかる予定だった。)。唯一19日に予定がないだけだ、さあどうだ、久能山なぞ行ってる暇なんかありゃしない・・・はずだった。当然断った。久能山にはほとんど興味なかった。


6月になって20日の予定が一週間ずれた・・・でも、気楽士さんの予定とはぶつかるから久能山には行けない筈だった。
やわらぎで会った時、日程を19-20にしたという?なぜだ?
やわらぎの合宿が、なぜか箱根で19-21日の3日間と決まった。。。いったいなんなんだ?箱根でいったいなにがあるんだ??
久能山に行くよりは合宿の方がいいなと思って2日間の値段を聞いたら割引なしと言われた。やめた。


気楽士さんがあんまり誘うから、とうとうOKしてしまった。。。。が、やっぱり気が進まない。そうだ久能山はやめにして、箱根だけにすればいいと思いついた(名案!!)。21日の箱根でゴルフ、休日で混みそうだったけど前泊ならすべて丸く治まるじゃないかと、宿を確保した。すかさず天海さん大好き気楽士さんに、久能山はパスしますから箱根で合流しましょうとメールした。一件落着のはずだった。


7月の気功教室に時間前に行ったら、なぜかいないはずの瀧さんがいる。いろいろ雑談してる内に、久能山の話になり、剣の話になり、いつのまにやら行かなきゃいけない気になってしまった〈(゜。゜) あれ? しかも、ふうちんさんもやってきて、やっぱり三女が行かなくなった話になり、結局わたしは行くことになった、あれれれ?? これって、捕まったって事?


もともと久能山は観光モードのはずだったのだけど、気楽士さんのいつものやぶへび発言により、修行モードに設定されたらしい。。。わはは、頑張ってね、気楽士さん。ということで高みの見物モードに入ってたのに・・・気楽士さんだけの設定とばっかり思って安心してたら、なんてこったい!私もなの??聞いてないよ〜。


というわけで、久能山にも行きます。はあ〜(溜息)。なんか、石段が多いらしいよねえ。1200段あるらしい、その準備で毎日スクワットを始めたとうれしそうに報告する気楽士さん、年寄りの冷や水という格言を知らないのだろうか?また、鍛えて楽になったら修行でなくなるから、もっときついものが準備されるだろうと気が付かない気楽士さん、とってもノーテンキである。




2003年7月19日 久能山東照宮



なんで高速混んでるんでしょ?っつうくらい混んでます。なんでもブレアーさんがくるってんで御殿場まで規制中という事もあってのろのろです。途中、パトカーに前後を守られた黒塗り高級車が車を掻き分け走っていきましたが誰が乗っていたんでしょうか。先導車の窓から上半身乗り出して笛を吹きつつ手を振っていたSP風おっさんが印象的でした。箱乗りです、いいのかSP?
御殿場過ぎてからは順調順調。途中SAに寄ったら、結構混んでて、車二台ばらばらに停まります。停めて、ふと見ると車のまん前に宝くじ売り場・・・一瞬買おうかなと思ったのだけど、SAで買ってもなあなどと理性が邪魔して買えなかった・・・後で聞いたら、久能山は現世利益のご利益特に金運だと聞いて、しまったと思っても後の祭だわしょいわっしょい(;_;)。


さて久能山。駐車場がない・・・あるのはお土産やさーんの駐車場・・・1500円分の飲食しないと1000円の駐車代金はちょっと高い。うわさの1200段の石階段の最初は段があるのかないのかわかんないほどの潰れた石段ではありませんか、わははは、楽勝楽勝と登り始めはすいすい。この始めの階段は数が数えにくいので本当に1200段なのか判別できませんって誰が数えたんだろう?よっぽど暇だったんでしょうか?それに今は途中で修復工事なんかやってるから、我々も数えるのは早々に断念してしまいました。。。(最初から数える気はないけどね。)


気楽士さんもすいすいかな?と観察すると・・・なんか歩き方がおかしい。うぷぷぷぷ。よたってます。まだ最初だというのにどうしたんだろうと聞いてみると、一の鳥居でなにか急にどんときて息があがってしまったらしい。たぶん結界にぶつかってしまったに違いない。わははは、スクワットの成果を試す前に陥落かも。


さて石段の修復工事の始まる場所付近で怪しい現象が・・・


いつもはのろい某Tさんが突然走るかのようなスピードで登り始めたのです、しかも「後から押している〜」って。誰も押していません。とってもおかしいです。そしたらふうちんさんが、「とらちゃん、ずる〜〜い。」だって。。。さすが人外ふうちんさんには、わかるらしい。見えない気楽士さんは、「なんだ安心した、とらさんが押してるんだ、瀧さんが速くなったんじゃないんだ。」なんかずれてる気楽士さん。


気楽士さんはいつのまにやら体が重そうです。今日のためにスクワットで鍛えた割には最後の方でよたってました。なにしろ、最後の方の階段は子供の背丈くらいあるのでけっこう大変だけど、そこをよじ登ってる子供も居たしそれに比べればラクチンでしょう。


お墓周りは異様でしたね。わざわざ探ることはしないでおこうと思ってたのに、瀧さんがわざわざ探ってみろなんていうもんだから、、、、なんだか細長くて柔らかくてぷよぷよのものがあるんだ・・・気楽士さんも、確かめに来て、気持悪そうに、「これなんですか?」と聞いたら、「墓守」。うーーん、そんなもん呼び出していいの?もう触っちゃったし(^^;)。触っても大丈夫なのかな??・・・墓の裏側に、家康さんの馬の墓まである。ついでだからなんとなく探ったら、馬がいる・・・まあ、墓だし、いてもいいか。墓の手前に金の成る木というのもあります。さすがは家康さん。と、妙に納得できる。でも、木の幹にお賽銭のつもりなのか十円玉が何枚も刺さってるのは悲しい。刺すなよ。


楼門にいる守り人の写真を撮ろうとフラッシュをたいた瞬間、パチッと変な音がしてフラッシュは光ったものの光はほとんど届いてないっていう珍事発生。気楽士さんが、「守り人撮ったのにうまく撮れてないし、フラッシュと一緒に変な音がしたんだよねえ。」とか言ってる。「気楽士さんは、いたずらするから撮られたくないんじゃないの?」 私もフラッシュモードで撮ってみたところ、バチッて嫌な音・・・ああああ、びっくりした。撮った画像を見てみると、フラッシュ焚いた筈なのに暗くてはっきり写ってない。そうか、守り人はフラッシュが嫌いなんだ。そこで、フラッシュたかずに撮って見たら、あ〜ら不思議、明るく綺麗に撮れてるではありませんか。この門には狛犬もいるんだけど、なぜか内側にいてしかも内側を向いている。気楽士さんは最初入って来た時振り向いたら狛犬が睨んでてびっくりしたらしく、さかんに文句言をいう「狛犬は外から入ってくるものを警戒するのが仕事じゃないのか。こんなの不意打ちだ。」って。でも怖いから直接狛犬さんには言えないらしい、小心者である。


お墓も見たし、もう帰ろう。。。帰れません。そう、入場券買ったときに、なんと博物館の券もセットで買っていたのです。「なんて余計なことを。」と、気楽士さんがぶーたれても後の祭り。さあ、入りますよ、気楽士さん(笑)。中では、いつもどおりいろんな物に反応する気楽士さん、痛いとか気持悪いとか使ってるとか入ってるとかうるさいです。ひとつ妙な掛け軸があったので、気楽士さんを連れてきてそのまん前に立たせてみたところ、わははははは、動けなくなってます(笑)、へんなおじさんです、見回りの神主さんも変な顔してた・・・と思う。


久能山を後にして、次はどこじゃと訊ねたら、浅間神社へ行くとのこと。先導車について行くも、右往左往(^^;)・・・そんな小道から右折なんかしたらついていけんやないか〜!と叫びつつも憑いて行く。だから、ナビ付けなさいって!>ふうちんさん。


やっと着いた静岡浅間神社内は落ち着いていいところ。中には神部・浅間神社・大歳御祖(おおとしみおや)神社・麓山神社・少彦名神社・八千戈神社・玉鉾神社とあってどれもおもしろい。ここでも楼門の中に守り人が配置されている。徳川系の神社の特徴なのかな?さっそく探ってみると結構反応するので気楽士さんを呼ぶ。狙いどおり素直に守り人をからかう気楽士さん、ちょっと痛かったらしい。わははは。麓山神社にお参りしたとき、もう一つ奥の社に行こうとして道が二つあるので迷っていたら、どういうわけかちょうどタイミングよく守衛風のおじさんが居る・・・よせばいいのに気楽士さんたら話し掛けて道を聞いてしまったからさあたいへん、この後大変な目に会う我々一行。


「どっちへ行けばいいんですか?」「どっちも同じとこに出るよ。」ここで選んだ左の道、行けども行けども神社が見えない。しかも見渡せる程度には道が続いてて、その先にありそうという罠にはまること数回。気がつけば、、、頂上じゃん(^^;)なんでハイキングコース?というより、なんで街中の神社の裏にこんな高い山があるのさ?(後で調べたら173mもある。)しかも古墳付きときてる。きっと古墳好きの気楽士さんのせいに違いない。さっき1200段登ってへとへとだというのに、今度は山登り・・・徹底的に歩かせる気のようだ(誰が?)。頂上には観音様。山頂からの景色はいいけどそれだけ??なんだか気が抜けたような気楽士さんを先頭にさっさと降りる。そろそろ夕暮れ。残りの神社を参拝をしてようやく終了。少彦名神社が最後になったけど、なかなかよい神社でした。


(後日談:昨日奈良で別れた一行がなぜか伊勢を経由して我々が山にいる間、ここに来てたらしい。)


夜は温泉。ここから北へ40km・・・いくら近くになかったからといってなにもそんなに遠くに探さなくてもいいんじゃないの。と、言いたい。ほとんど山梨県境。梅ケ島温泉。途中の道のいたるところ夜間通行禁止だって・・・迷ったら帰れないですねえ。徹底的に疲れさせる計画だったらしい。田舎の山道、明りがないから楽しいな、道も見えない、宿も見えない・・・近くから電話して、あ〜!やっと辿り着いた露天風呂だぁ〜。。。。


夜は夜とて、怪しい宴会。安いワインをおいしくしたりまずくしたり・・・、剣で切ったり切られたり・・・。




2003年7月20日 箱根




朝起きてみると、気楽士さんのかっこが変なのに気づく、えーっとカメラカメラ、パシャっとね。撮っておきました。寝ながら祈る図。わはは。


我々二人は露天風呂入って部屋に戻って女性陣を待っていたのに・・・先に朝食済ませてるなんて・・・しくしく。男二人で飯食っても楽しくない。チェックアウト後、ここからさらに奥地の(3kmだけどね)湯元神社を探索に行く。洞窟状の温泉風呂があるんだけど鍵がかかってて中は見ることができず残念。


時間がないので三段の滝はパスして箱根に向かう。清水ICでのってしばらく行くと沼津です、なぜかナビがここで降りろと・・・しかし、ふうちん号と御殿場で落ち合うことにしてたし、沼津からは遠いという先入観があったので迷わず素通り。。。裾野も素通り。。。と、間違いは続く。御殿場手前6kmで、はや大渋滞。というか、出口に並ぶ車がなんで5kmもいるのよ。ああああもしかして、今日は休日、御殿場アウトレットの日?(ナビ様ごめんなさい、あなたを軽視したわたしが悪ウございました。)と思っても後の祭り。しかし、この渋滞も計算の内だったらしい、え?なんの?って。箱根で待ち合わせてる、猫さんの邪気抜き・・・


なんで、抜くのに何時間もかかるほど邪気溜めてるのよ〜と責めたいのは私だけじゃないはずだ。

箱根に近づいて、何時もはすいてる道に入ってみたら・・・なんでこっちが混んでるの?っていうほど、まだまだ続く時間調整。そんなこんなで箱根神社に着いたのは、2時過ぎだっけ。無事合流はたして箱根神社のお参り。さ〜てお次は本日のメインイベント九頭龍さんとこへ。箱根園の駐車場まで、とんでもなくスムーズ・・・車がほとんど走っていない。さっきのたくさんの車はいったいなんだったのぉぉぉぉぉ。と、喚きたくなる。徒歩で15分くらいの小道を進む一行。ここでも時間稼ぎが・・・(^^;)引き止め方にもいろいろあるもんだと妙に感心する。もうすぐとういうところで急に体の周りになにやら見えないゼリー状のものがまとわりついてる感覚が生じてくるのです。なんだ?すごく歩きにくいんです。気楽士さんには、携帯の電波が入るぎりぎりの場所で突然掛かってくる電話。



イベントも終わり、箱根神社に戻ってご祈祷を受けて、今回の旅も終了。


 ・・・しないんだよ〜ん。明日はここ箱根でゴルフだった。